仮想通貨のマイニング機を作るときの注意事項。

引っ越しのための片づけをしていたら高校時代のバドミントンラケットが出てきて懐かしんでいたいまがーです、こんばんは。

 

 

さて、今日は、以前作っていた仮想通貨マイニング機について。

以前、とある仕事のために、仮想通貨のマイニング(仮想通貨のシステムにおける計算を負担することで報酬をもらう)ようの機械を作成したことがあるのだけど、その際の使用したパーツたちが、こちら。

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マイニング機と言っても、まぁようは一般に使われるパソコンより部分的に性能を上げたもの。なので一部パーツが高価であったり複数になっていたり、でも逆に安くていいものもあったり、などといった感じになる。

でも、普通のパソコンはパーツ組み立てて作ったことはあるけど・・っていう人が、まぁそれと一緒でできるだろう、と思って行うと少し手こずったり勿体なかったりする部分が生まれると思う。なので、そういった人の参考にでも少しなればいいかなと思って、自分の製作した結果から、重要なポイントを挙げてみようと思う。

 

GPU(グラフィックボード)は、一番いいものでなくていい

そりゃあ、いくらでも金があるなら別だけど、基本的にマイニングをしようと思う人は、その報酬目当てなことが多いだろうと思う。それなのであれば、一番高いものを購入してしまうと、実はコストパフォーマンスは悪くなってしまう。つまり、少し頑張って一番いい物を買うよりも、一つ下ぐらいのものを一つでも多く買う方が、費用対効果は大きい。具体的には、GTX1070やGTX1070tiぐらいがちょうどいい。

 

・電源は、GPU一台につき120Wぐらいで見ておけばいい

色々なサイトを見ていると、GPU自体の消費電力は150~200程度まで書かれているところもあるけれど、実はそれは、GPUを100%使用率でフル回転させたときのことが多い。だが、実際はそこまでしてしまうと壊れるリスクが高いだけでなく、熱によるGPUの性能低下などで本来の性能が発揮できない。なので、安定稼働させるつもりなら最終的には70~80%程度の稼働にすることが多くなる。そうなると、実質そんなに必要はないため、上記のGPUで120W程度で見ておくとちょうどいいのだ。

 

マザーボードGPUを8本さすことができるもので充分

上記の写真に載せている物もそうだけど、よくマイニング機のサイトを見ているとBTC用の13本刺せるマザーボード(H110 Pro BTC+)を使用している。だが、実はこれには落とし穴があって、OSをWindowsにしようと思っているなら、最大8本までしかGPUは反応しない。なので、EthOSなどの特殊なOSを入れて行おうと思っているのではないかぎり、勿体ない。8本刺しであればもっと安価な物もいくつか候補がある。

 

・ディスクストレージはSSDの128GBあれば充分

これは、それ以上何も言うことはない。でも、意外とストレージに触れているサイトがなかったので、一応。ただ、壊れやすい(あまりに安い会社の)ものを使用するとせっかく行ったマイニングの報酬がなくなってしまう、なんてことがないよう、気を付けよう(まぁバックアップ取って使用するだろうから大丈夫だとは思うけれど)

 

・CPUは安いものでいい

あちらこちらで言われているけれど、CPUは基本的にはマイニングに使用しない(使用するマイニングもあるけれど、それはもう個人では対応できるようなものではない)。なので、割り切ってマザーボードに入るもので一番安価な物でいい。よく使われるのは、G3930というもの。

 

・メモリは8GBのものを載せよう

これに関しては、結構製作者によって意見は分かれていて、4GBでいいと書いてあるサイトなども多いかとは思うけれど、これは私は絶対に8GBをお勧めする。マイニング機はGPUの使用率が多くを占めているために、メモリはほぼ必要ないと思うかもしれない。だが、高負荷時や画面復帰時など、ほんの少しのことで4GBだと不安定になることがあった。それが、8GBにしてからはストレスなく動いてくれている。ただメモリとの相性ということもあるのではと思って別の4GBメモリを使用したこともあるが、やはりたまに不安定になった。動作させたらじっと見ているわけではない機械であるが故、ほんの少しの出費で安定性を増すのであればそれはするに越したことないと思っている。

 

 

という感じが、これからマイニング機を作ろうと思っている人への、ざっくりとした注意事項。もっと詳しいこと知りたいという人は個別に調べてもらえればいいと思うけれど、あんまりこういった注意事項のみまとまっているところはなかったので、何かの参考になれば。

(今頃?と思う人もいるかもだけど、まだまだ私はこれからブロックチェーンは技術としても熟していくと思ってる)

 

ちなみに、私の製作した完成品は、こちら。

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パーツの量的に普通のパソコンケースには収まらないので、ルミナスのスチールラックを使用して製作。この写真の後に、もう少しGPUなどをしっかり固定させるためにパーツを追加はした。

 

こういった感じで、オリジナルのパソコン製作にとどまらず、サーバー機やマイニング機といった特殊な機械も製作しているので、もし作ってほしい!という方がいたら、ここででもツイッターフェイスブックなどででも、メッセージをどうぞ。パーツ代に少しの製作費で承っています。(基本的にはパーツ代の5%~10%程度が製作費です

 

 

では、今日はここら辺で。