プラネタリウムの投影機の世界。

関西を離れることもあって、久しぶりに母校を訪ねてみたいまがーです、こんばんは。

 

 

さて、今日は二日連続、天体関係の話を。
といっても、天体そのものではなく、プラネタリウムの投影機の話。

 

最近でこそ、綺麗な星空風景を見たいと思えば、プラネタリウムに行くとすぐ見られるものの、実はその歴史はまだまだ浅く、最近の光学式(光を投影するタイプ)のプラネタリウム投影機はまだ世界初のものが作られてから100年も経っていない

世界で初めて作られた投影機は、ドイツのカールツァイス社というところが作ったもの。その後も現在に至るまで、プラネタリウムといえばカールツァイスの名前は外せない。ただ、その頃のものはまだ、4500個ほどの星を映せただけである。

この4500個という数が多いと感じるか少ないと感じるかは人によるだろう。でも実は、「人が夜空で肉眼を通して最大確認できる星の数」がそれぐらいである。

満天の星空を見たことない人にとっては、「え?そんなに見えるの?」だろうし、逆に見たことある人にとったら、「え?それだけしか見えていないの?」と思うかもしれない。

 

また、日本に最初に導入された投影機も、カールツァイスで、現在の大阪市立科学館に設置された(現在は引退して展示だけされている)。その後、日本でも数多くの投影機が作られるようになり、五藤光学研究所コニカミノルタ、というところの技術が高く、2トップで製作を行っていた。ただ、それでもせいぜい1万個程度の星が見られるものであった。

が、そこに、21世紀に入る少し前、大平貴之という日本人が個人で、なんと100万個以上の星を投影できる、しかも小型で軽量という機械を作ってしまい、一躍有名になる。その後、会社を興し、現在日本で上記2社と共に外せないプラネタリウム投影機メーカーになった。

その後、プラネタリウムは全天にムービーを流せるような映画館のようなことも出来るような進化を遂げたりして、今に至る。

 

というのが、プラネタリウム投影機の歴史。

 

ちなみに、プラネタリウムの構造は、実は結構単純で、基本的には球体の真ん中に光源があり、その光を穴を通すなりレンズを通すなりして投影している、というもの。

ただ、ほぼ同じ位置関係で回る恒星とは違い、惑星は不規則な動きをするため、別途映す装置があったりするのが一般的である。また、その他天の川は別で投影している物もあったり、星図など用の機械がついていたりなど、実は結構バリエーションがある。

是非次プラネタリウムに行ったときは、真ん中の方にある投影機をじっくりと観察してみると、そういった周りの機械たちも見られて、楽しいかもしれない

 

 

では、今日はこの辺で。