グラフィックボードの久しぶりに大きな革新。
今日から数日間また関西にいる予定のいまがーです、こんにちは。
さて、今日はパソコンのグラフィックボードについて。
通称グラボと言われるものだが、パソコンでゲームをしたり画像や動画を編集したりしない人にとっては馴染みの薄いものかもしれない。
これは、その名前の通り、グラフィックを表示するための演算を行うためのパソコンのパーツ。ひと昔前まではビデオカードなんて呼ばれかたもしていたが、今はグラフィックボードという名前に落ち着いてきている気がする。
そんなグラフィックボードは、去年中頃から末にかけて、少し大きな変革があった。
グラフィックボードというのは様々な会社が出しているように見えるのだが、実はメインの動作部分を出しているのは主に2社だけ。様々な会社はそれをどう制御するかの部分だけを作って販売しているのだ。そしてそのメイン部分しかもシェアを見る限り7割方はNVIDIAという1社に集中している。その会社が、リアルタイムレイトレーシングができるグラフィックボードというものを発売開始したのだ。
グラフィックボードの性能というのは、基本的には演算処理の早さで決まる。そして、進歩できる部分は主にそこになり、一年前に発売されたものとの違いは、と言われるとその処理がこれぐらいの数値からこれぐらいになりました、というのがほとんど。たまにこんなことができるようになりました、というのがあってもあまり目を見張るものはなかったりする。
しかし、この去年にあった変革である「リアルタイムレイトレーシング」という機能は、久しぶりに大きなものとなった(と個人的には思っている)。というのも、そもそもそれはなんぞや、という人が多いかと思うので、説明していく。
まず、レイトレーシングとは何か。これは、光の道筋などを計算したり物体の反射率などを計算して、物の写り込みや反射をCGに反映させる技術と思えばいい。最近のCGは本当にリアルになったが、それはそれらの処理が可能になったからである。ただ、あくまでそれは事前に様々な反射の情報などを入れ込みそれを高性能なパソコンで処理して書き出して、という作業を行っているからである。数年前まではビルなどの建物の水面の写り込みを描写するだけで数十秒とかかかっていた。
それを、なんとリアルタイムで(CGゲームをしていてユーザーが違和感を抱かない程度の速度で)行うことに最適化されたグラフィックボードが出たのである。それがどういうことかというと、最近のフルCG映画のような本物と見間違うようなCGで描かれた世界でゲームが可能になるということである。これは本当にすごいことである。
まぁ、まだまだ高価だが、それでもそれに対応したものがつい先日、一番安い物であれば4万程度で発売されると発表された。これは、今後が楽しみである。(まぁまだ現状その技術に対応したゲームがそもそも少ないと言う欠点はあるが、これはすぐゲーム会社がおいついてくると思う)
ということで、グラフィックボードというものの変革についてでした。
では、今日はここら辺で。