昼間に金星が見えるよ。

最近快晴の日が多くて嬉しいいまがーです、おはようございます。

 

 

 

今日は久しぶりに天体の話題。

明けの明星とか宵の明星と呼ばれる金星。これは、基本的に夜明け前や夕方暗くなった時にしか金星が見えないことに起因している。実はそのタイミングにしか見えない星というのはもう一つあって、水星も同じタイミングでしか見えない

では、一体どうしてそのタイミングしか見えないのか。それは、金星や水星が内惑星と呼ばれる星であることに大きく影響している。内惑星とは、太陽系の中で地球より太陽側、つまり内側を回る惑星のこと。地球より内側を回るということは、地球から金星を見ようとすると方向としては太陽の近くを見ることになる。そのため、見かけ上太陽のそばにある金星は、基本的に太陽が沈む前後や出てくる前後の少しの時間しか、太陽が明るすぎて見られない、ということになる。

 

と、いうのが基本的に言われていることで、教科書的に説明するとそこまでになる。

しかし、実は金星は昼間でも見えることがある。なぜなら、金星が地球に近く太陽にも近いということで、明るさが非常に明るいのである。なので、太陽の光がある昼間でも、肉眼で見えることもある。ただし、やはり太陽の明るさに負けないほど明るい期間というのは非常に短く、一日前後しかない。

その昼間でも金星が見える日というのが、実は今日である。

今日の金星の明るさは、-4.7等星。マイナス4.7である。星の明るさは教科書的には1等星までしか習わないかもしれないが、実はマイナスもあり、マイナス等級はマイナスになればなるほど明るくなる。ちなみに-4.7等星は1等星の100倍以上明るい等級になる。

 

では、実際どのあたりに見えるのか。今金星は太陽より先に昇ってくる位置にあり、その差は約40度。つまり太陽の40度先に金星がある。といってもなかなか見当がつきにくいかと思うのでもう少し分かりやすい目安を言うと、今日であれば、ちょうど午前9時ぐらいに南中、つまり真南を通る位置にある。高さは地平線から約45度ぐらいあがったところ。そこから1時間当たり約15度動いていくので、それを考えて見てもらえれば、見つけられるかもしれない。ちなみにその金星のさらに20度ほど先に月もあるはずで、こちらも見える可能性が高いので、それを指標に探すのもありかもしれない。

 

ということで、珍しい昼間の金星を見てみたい方は、是非チャレンジしてみよう。上記で書いたような位置に星があれば、他にそこまで明るい星などはないのでそれが金星だと思って見るといい。

 

 

では、今日はここら辺で。