一眼レフカメラを解体する方法。

 

 

 

さて、今日はかなり必要な人が限定的であろう記事。

それは、一眼レフカメラの解体方法

というのも、実はプーケット旅行の際、一眼レフカメラを持っていっていたのだが、それが最終日の前日、最後のアクティビティの海で、少し海水に触れてしまったのだ。そして、結果的には起動しなくなってしまった。

その結果、修理に出すことも考えたのだが、修理費用を考えると同じぐらいの中古を買った方が安くなることが分かり、それならと解体して修理が自力で出来そうか見てみることになったからである。

 

ちなみに、カメラは水を被ったり湿度の高いところに持っていってくもってしまったりした場合は、すぐに電源を切り、バッテリーを取り外しましょう。そして、すぐに表面や手の届く範囲の水をふき取り、ドライヤーの冷風等で乾かすか乾燥剤と共に密封した場所へ入れましょう。そうすれば、復活する可能性がある。水に濡れた際一番やってはいけないのが、大丈夫かどうか確認するためにすぐに電源を入れてしまうことで、その場合ショートしてしまい、確実にダメになるので、覚えておこう。

 

で、と。本題の解体だけど、これに関しては実は、機種によって全然ネジの位置などが違い、これを見たからといってすべての一眼レフカメラを分解できるわけではない。ただ、傾向としてこういった場所にねじがあるよ、というのは分かると思うので、そういった傾向とともに説明していこうと思う。
ちなみに、一眼レフカメラは、業者も修理しやすいように結構ネジサイズもそろっているし場所さえ分かればとりやすい箇所にあったりする

 

 

ということで、今回解体するのは、Nikonニコン)のD5300というカメラ。赤いボディが珍しく妻が気に入って購入したものだ。

 

まず最初に目につくだろうネジが、こちら。カメラの底面にある。D5300では4カ所。

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ちなみに、今回解体が必要あったのは画面側だったので写真は省略しているが、バッテリーを入れる箇所(写真左側)を開けるとその奥にもねじがあった

 

次に画面を開けた場所。D5300は画面が自由に動かせるタイプなのでここにもある。

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上記写真の左側二つが見えている。
また、右下の大きな楕円形の丸のところには画面のクッションとしてゴムが貼られているが、これをはがすと中に一本ネジが隠されている

ちなみに、画面の可動部にもいくつかネジがあるが、それらは全て液晶パネルの中を開ける際に必要なネジなので今回は触らない。

 

また、実は前述の写真にある3本のねじとは別に、写真に写っているところに3つもネジが隠されている。それが、以下3つの写真。

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まずはここ。カメラを持つ際に親指をよくあてておくためのクッションとして革が付けられているところの裏。このクッションは両面テープのようなものでつけられているだけなので簡単にはがせる。

 

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次がここ。ファインダーの目当てキャップを外したところ。これはまだ分かりやすい。

 

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そして最後が、ここ。これは非常に分かりづらく、私もかなり見つけるのに苦労した。ファインダーの調整をするための部分だが、そのマークが実は印字ではなく厚めのシールが貼られていて、それをはがすとネジが現れる。一つ前の写真を見比べてもらうとどこか分かるかと思う。

 

これで画面側は終わり、あとは前面から。

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前面のグリップ部分の厚手のゴムを外すと、ここにもねじがある。これまた両面テープで貼られているだけなので意外と簡単にはがせるし、戻せる。

今回写真に写しているのは画面側を取り外すのに必要な二箇所だけだが、このグリップ内には他にも、上面を外すためのものなどあと4か所ネジがあった。

 

これで、画面側を外すために必要なネジは全て。
これらを外してあげることで、あとはぱかっと開いてあげれば、意外と簡単に開く。
そして開けると、D5300の中身はこんな感じになっていた。

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右側に見えるコードの先は左下側の丸の部分へ繋がっていたので外した。これはノートパソコンなどでもよく見かける平らな接続コードで、ついている先の爪を開いた後方向を意識して平行に引っ張ってあげれば簡単に取れる。つけ直すときは逆順。
また、左上の丸部分は単にパズルのように埋め込んであるだけのコードなので、これまた軽く引っ張ってあげればすぐに取れる。

 

・・・のはまぁ知識としていいとして、この写真を見て、お気づきだろうか。

写真の基盤上部一帯が見事に錆付いている。ここまで錆びる物なのか・・。ただ、この基盤は一番手前のもので、全ての接続されているコードを抜いてしかるべきネジを取ればその下にある基盤も見られるのだが、そこは全くの無傷であった。

とはいえ、この一番目の基盤がおもいっきり錆びている。この錆を落とすのはかなり苦労が要りそうで、とりあえずそっと閉じた。今度時間があるときに基盤のみ取り外して洗浄してみよう。それで治れば万々歳なのだが・・。

 

でも、これで分かったのだが、もし海水に濡れても少しであれば一番手前の基盤だけの被害で済む。となれば、浸かった時にすぐに解体をして海水を一気に乾かしてしまえば、腐食することもない

なので、もし今後海水に一眼レフカメラが浸かった人がいれば、その場ですぐに解体して乾かそう。それがおそらく一番治る可能性の高い道だと思う。・・・海にドライバー持っていっている人なんていないと思うけど…笑

 

 

ということで、これが一眼レフカメラの解体。

解体してもどうにもならないことも多々あるけれど、どうなっているかの確認はできるので、自分で壊れたカメラを修理してみようという心意気の強い人は試してみるといいかも。

 

ちなみに、ここまで読んでくれた人は気づいていると思うけれど、一眼レフカメラは見事と言っていいぐらいあちらこちらにネジが隠されている。しかし、それがどこにあるかさえ分かれば、どこぞのリンゴマークの商品のようにネジが特殊で外せないなんてことはないので、その隠された場所探しだけの問題で解体できるかどうかが決まってくる。もしネジが見つからないとなった場合は、どこかシール状のものがついていないか確認して見直してみよう。そうすると見つかるはず。

 

 

 

では、今日はここら辺で。