データの蓄積の仕方。

この記事を書いているときに、引っ越して初Gという名の黒い生き物とご対面したいまがーです、こんばんは。

 

 

もうネット社会になって久しいが、それに伴い、昨今、様々なものがデータ化されてきた。

建築の設計ではほんの十数年前までは手書きが主流だったのがCADと呼ばれる電子データになった。それに加え見積もりや顧客データ、材料情報など様々な物がデータ化されている。
他の業界でも、ネットと全く関係のない世界であったとしても、例えば農業であっても今や温度管理や品質管理などはデータ化されてきている部分も多いだろう。

そんな中、それらデータをとりあえず蓄積してきたのが今までだと思う。そして、それをどう利用していくかが、ようやく昨今言われ出している。その証拠に、ビッグデータやAIなんて言葉がもてはやされている。ビッグデータは今までのデータベースでは処理しきれないような膨大なデータを収集及び活用することを指し、AIはそれらデータを処理するのに便利だと言われる。

しかし、そんな大規模な話しかなかなか表に出てこないので、一般の人や小中規模の会社などの人は関係ないと思ってしまうだが、そういった人にこそ、データを利用するということの大事さを知ってもらいたいと強く思う。

 

なぜなら、データというものがただ乱雑に積み上げられているだけのものをよく見てきたからである。

建築の設計を手伝っていたときでも、データがあまりに適当すぎて、下手をすれば同じデータがあちらこちらに有ったり、最終データがどれかの判別すらままならない、なんてことは多々あった。それに、顧客のデータなどでも統一されたフォーマットに書かれていなかったりしたこともあった。それ以外の場所でも、データをよく利用できているな、という場面にほとんど出くわしたことがない。

まぁそういう自分も完璧かと言われたらそうではないだろうが、少なくとも次に書くようなことは意識してデータというものを蓄積している。そして、きちんと蓄積ができないと利用もできない。なので、とりあえず蓄積の方法を皆さんにも知っておいてもらいたいなと思う。

 

1、そもそもデータを利用するにはデータをある程度規則にのっとった物に統一しておかなければならない。

 更新されていく可能性のあるファイル名は日付と名前のセットにしたりなどの表面上のものから、EXCELファイルなら項目を一行目に持ってきて以下は全てデータ列にするなどの内部的なものまで、少なくとも自分の中では統一しておいた方がいい。その統一し方の見本などは、調べればいくらでも出てくるはずだ。その中で簡易かつ自分が行いやすそうなものを選ぼう。

 

2、データを格納する場所は、あらかじめある程度想定したフォルダを階層を付けて(画像のフォルダの中に写真があってその中に旅行があってその中に場所と日付セットのフォルダがある、みたいな)作成しておく。そして、データが発生したらその中に速やかに入れ込む。決してデスクトップに保管したり、WEBサイトならトップの階層に何でも入れてしまわないようにしよう
ただし、WEBサイトの場合はあまり細かく深く階層を決めてしまうと逆に使いづらくなることもあるので、これはきちんと階層を練らないといけない。

 

3、顧客データなど一定の項目が必ず発生するようなデータは、必ず事前に集めるデータのリストを詳しく検討しておく。ここにその他、のような項目をたくさん作ってしまうと非常に厄介。今後それらデータを処理しようとしてももはやそれは活用できるデータではなくなってしまう。

 

これぐらいは覚えておくといいと思う。
といっても、あまりにデータと言っても幅広い物について触れてしまったので例外も多々あるだろう。しかし、すべてに共通して言えることは、データというものは、とりあえず必要が出てきたから作る、のではなく、きちんとある程度先を見越して作成していこうということ。これが出来ていないと、そもそも利用ができない。

そして、ある程度データがたまってくると、あぁこれはこういった利用ができるのではないか、などと言うのがようやく見えてくる。きちんと整頓されたデータはそれらが見えやすくなっているはずだ。見えてこなくても、年に数回ぐらいはたまったデータを眺めて何か利用法はないか考えた方がいい。

なんたって、これからはデータを作ることよりもそれをいかに活用するかといったことの方が大事な世界になっていくだろうから。

 

 

ということで、今日はここら辺で。