3Dプリンターが思いの外進化していた。

今日は久しぶりに暑くてバテたいまがーです、こんばんは。

 

 

さて今日は、3Dプリントの話。

3Dプリントというと、最近出てきた技術のように感じられる人もいるかもしれないが、実はもう30年以上の歴史がある。ただ、ごく一部でしか使われてこなかった。

それが、2009年に現在の主流な3Dプリントの技術に関する特許が切れたことで一気に広がりを見せた。家庭向けのものなども作られるようになり、認知されるようになると同時に、技術進歩も早くなり、高品質化や低価格化されるようになっていった。

と、まぁそのあたりぐらいまでは知っていたのだが、以下の記事を見て、驚いた。

www.itmedia.co.jp

 

私は、いくら高品質化されてきているといっても、まだまだ製作時の凹凸が分かる程度のものしか作れないだろうし、あくまで造形を試したり、実験的なインスタレーション(3Dプリンタで家を作る、とか)にしか使えないものだろうと思っていた。

 

だが、どうやら知らない間に、(記事の言葉を借りるなら)3Dプリンタによる出力物を見慣れていない人であれば、金型を使った出力と比べてもほとんど見分けがつかないレベルにまでなっていたようだ。実際、この記事で紹介されているHP(ヒューレットパッカード)の製品ではなんと、3Dプリントした鎖が、車を持ち上げられるほどの強度を持つ(実際に実験済)という。
これはつまりどういうことかと言うと、あくまで実験的な使い方や試作としてしか使用できなかった3Dプリンタが、実際にプロダクトを作る手段の一つの候補としてなりうるようになったということ。

この記事でも書かれているが、例えば小ロットしか必要が無いのに微妙な違いの多い部品等では、金型では、金型を作ったり保管したりなどが大変だった。それを3Dプリントにすることで、細かい種類に分けてデータを保持すればいいだけで、毎回必要ロットを作ればいいだけになる。また、一ヶ所の工場でしか生産しておらず毎回遠くまで輸送していたようなものも、大きな工場など必要なく遠隔地にいくつか拠点を持って3Dプリンターを置くだけでいい、ということも起こりうる。

 

もう数年もすれば、欲しいプロダクトがあった場合、データを購入して近くの3Dプリンターを置いている場所にて出力、というサービスも出てくるだろう。もちろん、現在でもデータを購入して家庭用の3Dプリンタで出力、なんてこともできるが、家庭用3Dプリンターでそこまで実用性に富むものはまだまだ難しいであろう。

ただ、現在主流の平面のレーザープリンターは30年ほど前はまだ数千万円していたが、現在では数万円も出せばかなりいい品質のレーザープリンターが手に入る。先程の記事で紹介されているHPの3Dプリンタも、現在3000万円程らしいので、そう考えると、数十年したら充分実用に耐えうる製品を色々な素材で出力できるような3Dプリンタが一般家庭で買えるようになるかもしれない。

 

そんな未来は、すごく楽しみである。個性の出しにくいような製品であっても外装だけ家でオリジナルのものを出力して付け替え、なんてことができるようになるだろうから。

 

 

では、今日はここら辺で。