賃貸でも分譲でもないマンション。

ツイッターとかでの更新告知をたまに忘れるいまがーです、おはようございます。

 

 

さて、今日は久しぶりに建築の話。

一般にはあまり知られていない(と思っている)、マンション(共同住宅)の種類の話。

 

マンションといえば、賃貸か分譲という二択しかないと思っている人が多い。しかし実は、分譲マンションには近いものの別の、コーポラティブハウスという形式の集合住宅がある

では、コーポラティブハウスとは何なのか。今現在、戸建てでは土地探しからそこで建てる業者や場合によっては設計者、工事業者まで選んで建てるというのは割とある話だ。それのマンション版だと思ってもらうと分かりやすい。つまり、マンションに住みたいという人が集まって土地を探し、その土地でマンションを建ててもらえる設計者(設計会社)を探し、そして建ててもらう方式のことである。場合によっては、土地は決まっていてそこに住みたい人を募集して設計をして建てるということもある。

ようするに、最終的にマンションの一室を購入するという意味では分譲マンションに近い。だが、マンション全体の景観や造り、各部屋の間取りまで、本当にマンション全てを居住する人たちの手によって作ることができるというのが、一番大きな違いである。

 

マンションには住みたいが自分の思い通りのところに住みたいという人にとっては、かなりいい方式である。しかも、設計の段階から加わった人たちがそのまま住むため、住む前から交流が出来、一般的なマンションより居住者間の交流が活発になることが多いのも特徴。
また、一般的な分譲マンションは全て売れることを想定できないため、新築時は建てるためにかかった費用の30%ほどを上乗せした価格で売られることが多い。マンションを新築で購入すると例え一年以内に売ったとしても1割ぐらいは評価額が下がると言われる理由は、そこにある。(実際は近年は立地さえ良ければ地価が上がるおかげで下がらないこともあるようだが。)それが、コーポラティブハウスなら上乗せを想定しなくていいため、3割近くローコストで建てられることが多い。すると、その分のお金を良質な建築材料などに替えることができるため、一般的なマンションよりも質を上げやすく、修繕頻度も下がりやすいという特徴もあったりする。

まぁその分、設計の段階から居ないといけないため、マンションを購入したいと思ってから設計、建設となるので時間と手間がかかるということだけが欠点。

 

 

そんなコーポラティブハウスという方式、実は最近できたものではなく30年以上前から少しずつ行われているので、もし気になった方は是非調べてみてくださいな。

 

 

では、今日はここら辺で。