世界最高峰の天体写真を見てみる。

昨日とうって変わってさわやかな朝で気持ちいいいまがーです、おはようございます。

 

 

さて、今日は綺麗な天体写真でも見よう。

というのも、グリニッジ(グリニッチ)天文台というところがここ十年毎年行っている、天体に関する写真のコンテストの受賞作が発表されたから。


ちなみに、グリニッジ天文台というのは聞いたことある人も多いかと思うが、一応説明すると、世界中の経度の基準となっている場所である。グリニッジ天文台にある一つの窓の中心がそのラインとなっている。つまり、日本が東経135度を中心にしてそこを基準に日本標準時を定めている・・なんてことは、グリニッジ天文台があるからこそ言える話なのである。

と、ここまでは一般的な話。しかし、実は意外と知られていない事実がある。それは、上記はあくまで教科書的な話であり、実際今の世界標準の経度線は、グリニッジ天文台を通ってはいない

それはなぜなのか。とある時、グリニッジと同じラインを通るものと思われていた場所を基準にしてGPSのようなものを作った。しかし、元々グリニッジのラインを定めた方法が局地的なものによるものだったため、グリニッジのラインから少しずれたラインとなってしまった。そのため、地球全体を見て定めたラインの方を優先した結果、100mほどグリニッジ天文台から外れたラインが基準となってしまったのである。

 

ということで、まぁ難しい話はここらへんまでにして。そろそろ本題の天体写真を眺めるとしよう。

 

まずは総合優勝の作品。

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息をのむとはまさにこのことだろうなぁと思う。

これが更に凄いのは、この写真は合成ではないというところ。ここまで綺麗にくっきりと天の川が写っているにも関わらず20秒の露出だという。それに、広角で撮っているから星が流れた様子もほぼない。地面も動いている様子がないから星の追尾も無し。小細工無しで単純に撮影してここまでのものが撮れるというのが凄いと思った。

 

次は、銀河系の写真の優勝作品。

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これまた、これが現実なのかと思えるような写真。

これは総合優勝の作品とはうって変わって、これでもかと計算されつくした合成(正確には多重露光といって複数の露光条件を一枚に重ね合わせる方法)の結晶。一般的な一枚の写真ではなく、RGBのカラーに分解したものや赤外線のみのものなどを合成して作られた写真。そうまでしないとここまで綺麗な色の解像ができない。しかしそれを極めれば、なんなら立体視できそうなほどの奥行きのある写真となるんだなぁとひたすら感嘆。

 

 

ということで、ここまで紹介したのはほんの一部。他にもきれいな写真がわんさか載っているので、気になる方は以下のグリニッジ天文台の公式HPからどうぞ。

www.rmg.co.uk

 たまにはこんな写真巡りもいいですね。

 

 

 

では、今日はここら辺で。