火球が見えることも多い流星群がピークを迎える。

今日はスリーデーマーチというもので街中を練り歩く予定のいまがーです、おはようございます。

 

 

さて、今日は天体、というかまた流星群の話でも。

このブログでも何度か流星群の話をしていますが、今回は今から半月ぐらいの間極大(一番その流星群がたくさん流れる日時)となる流星群の紹介。

 

その名前は、おうし座流星群。おうし座は誕生星座にもなっているので名前ぐらいは知っている方も多いだろうと思う星座。その星座を中心にそこから放射状のラインに流れる流星群が、おうし座流星群この流星群は、実は正確には二種類に分かれていて、おうし座南群とおうし座北郡という二つの流星群のことで、極大がそれぞれ5日ごろと13日ごろとされている

ここまで読んで、あれ?と思った人は、かなり鋭いし前回の流星群の記事をよく読んでくれている人。なぜなら、流星群の極大というのは、今までの記事では全て、何日の何時頃、と書いているのに対し、今回は日付だけで、何日ごろ、としているのだ。なぜそんな書き方なのか。それは、この流星群が、明確な極大というものが存在しておらず、それぐらいアバウトなピークしかないから。序盤に、半月ぐらいの間極大、と書いたのもそのため。

 

流星群というのはそれぞれに色々な特徴があるけれど、おうし座流星群の特徴の一つが、この、極大が曖昧なこと。この理由としては、この流星群の母天体であるエンケ彗星という彗星が、あまりに短い周期で太陽の周りをまわっているからとされている。その周期はなんと3年ちょっと。かの有名なハレー彗星が約76年周期であることを考えると、かなり短いのがわかるかと思う。それだけ短い周期のため、これまで地球の軌道上を通った回数が多く、流星の元となるチリなどを広範囲に撒き散らしているせいで、極大が曖昧になっているといわれている。

 

ただ、広範囲になっているがゆえに、密度としては小さく、1時間あたりに見える流星群の数は他の有名な流星群に比べればかなり少なく、1時間あたり10個程度とされている。

 

そんな流星群をなぜ紹介したのか。それは、おうし座流星群の特徴のラストが、珍しいから。その特徴とは、火球という非常に明るい流星が時折流れるから、である。流星というのはせいぜい明るくても、普通の星がただすっと流れた程度に見える。しかし、おうし座流星群では、特に明るい流星のことを指す火球というものが比較的多いのが特徴。火球は、その明るさから、たまに一般の人も夜空を眺めていたわけでなくてたまたま確認できたりしてしまうほどのものもあり、それがニュースになったりすることもある。そんな火球では、単なる流星だけでなく流星痕と呼ばれる、流星が流れた後に流星の中に閉じ込められていたガスなどが浮遊して見えることもあり、かなり珍しいものとなっている。私自身も流星痕まで見えた流星は過去に数回しか見たことがないぐらい珍しい。

ちなみに、火球や流星痕がどんな風に見えるかは、以下のツイッター投稿を参照すると動画があるので分かりやすい。

ちなみにこの投稿者は、天体観測ファンで有名な、星をテーマにした絵を数々手がけている有名な画家さん。この人の作品は、作者は知らずとも見たことあるという人はそれなりにいるはず。

 

 

ということで、まとめると、時折火球と呼ばれる流星が見えることもあるおうし座流星群のピークが今から半月ぐらいの間だよ、ということでした。もし興味が湧いた方は、是非ともこの流星群を眺めるために夜空を眺めてみて。ちなみに、秋はそもそも流星群に関係なく流星が多い時期なので、そういう意味でも絶好の夜空を眺めるチャンスだったりする。

 

では、皆さんの健闘を祈って。

 

 

今日はここら辺で。