星座というものについて。

文章を書くときに慎重になりすぎて凄く時間がかかってしまうことがあるいまがーです、こんばんは。

 

 

さて、今日は久しぶりに天体の話でも。

天体の中でも、おそらく一番一般の人でもなじみが深い、星座の話。

 

今現在、星座というのは、全天で88個ある。この数を多いとみるか少ないとみるかは人によるだろう。ちなみに私はこの話を初めて知った時、それだけしかないのか、と思った。

 

しかし、そもそも星座とは何なのか。

これは、元々は昔の人たちが、星々をつなげて、あれはこんな形に見えるね、なんて勝手に言っていたものである。今現在でも、なんならこんな形に見えるからあれは~座でもいいんじゃないか、といった話は、自由にしていいのである。ただ、それではあまりにも自由すぎていろいろ話をしたり命名したりするときなどに不都合だったため、トレミーの48星座という古代に定められた星座たちを元に88個を世界共通で国際天文学連合というところが定めたのが、現在の星座と言われるものになっている。ちなみにトレミーの48星座は紀元2世紀頃にプトレマイオスという学者が定めたもので、そんな古くからのものが使われていると思うと、少し感慨深いものがある。

 

そんな星座だが、一般的によく知られている星座は、誕生星座だろうと思う。「何月何日生まれだから双子座だね」「今日はおとめ座が一番運勢いいんだって」なんて話す、あれである。これは、実は88星座の中から、黄道(太陽の見かけ上の天空の通り道)というものの上にある12星座を選び出して作られたものである。この星座たちのことを、実は正式名称としては黄道12星座と呼ぶ。これは近代になってそれこそ運勢などをつけるために選び出されたものだと思っているような人もいるのだが、実は歴史は古く、メソポタミア文明の頃から既にあり、紀元前数千年という昔から定められている物である。その頃から占星術などに用いるために定められていたというのだから、現在でも占いなどに使うことを考えれば、数千年たってもその用途はあまり変わっていないとも言えるだろう。

 

星座の区分というのは実にたくさんあり、ここまで上げただけでも88星座、48星座、12星座がある。次に説明するのは61星座

これは何の数字かと言うと、日本の主な場所から全景を見ることができる星座の数となる(実際には場所によってはもう少し見える星座もあるのだが、細かい点は割愛)。実は星座というのは、全天で88個あるが、日本からは見えない星座が27個もある。どうしてそんなことが起こるのかという話はきちんと説明すると長くなるのでさくっと言えば、地球が丸くて一定の軸をもって回転しているせいと、地面というものがあるせい、と思ってもらえればいい。とにかく、日本からは見えない星々というのは多く存在する。
そんな日本からは見えないことで有名な星座としては、みなみじゅうじ星がある。これは、正確には日本の本州より南の緯度からしか見えない星座で、沖縄に行くとぎりぎり地平線に見えることもあるという星座である。この星座を実はプーケット旅行中に見たくて狙っていたのだが、まだ雨季だったこともあり夜は曇っていることが多く、一度も見られなかった。残念。今度行くときには是非とも見たい。

ちなみに、日本から見られない星座に関しては、見られないために日本人からなじみが薄いこともあって、そんな名前のものがあるの?なんてものがあったりする。例としては、はえ座やコンパス座、がか(画架)座など。
ただ、日本から見られる星座でも、いくつか、え?と思う星座もあって、かみのけ座なんてのもある。ちなみにこの星座、2つの星から成っていて、もはや適当じゃないか、なんて思うこともある。

 

さて、ここまでは星座の区分の話をしてきたが、最後に星座というものに関するよく間違われやすい話を。星座は、それを構成する星々が実際にその位置関係にあると思われがちだが、実は全く違う。星座というのは、地球上からたまたまその位置関係にあるように見えるだけで、実際は基本的には遠く離れている星同士を結んでいる。なので、実は宇宙に出てしまえば星の並びは変わってしまう(と言っても現在行ける程度の宇宙空間ではほぼ変わらないだろうが)。また、星にも寿命があるので、無くなったり現れたりする星もある。なので、星座を構成する星が突然なくなってしまう、なんてことも起こりうる。

 

ということで、星座とはどういうものか、といった話でした。
天体という分野の中では一番と言ってもいいぐらい古い歴史を持つ星座という概念。そんな歴史に思いをはせるとまた違った夜空を楽しめるかもしれないですね。

 

では、今日はここら辺で。